アクアリウム概要
アクアリウムとは
アクアリウムは、KAMONOHASHIを基に構築された新しいAI開発プラットフォームです。
アクアリウムでは、利用者の役割を次の2つに分類します。
- データ保持者
事業部、生産現場などで実データを保持しているユーザです。 自分のデータを用いて、簡単に学習を行い、モデルの精度を確認したいと考えています。 AI及びIT一般の専門的知識は必ずしも必要ありません。
- AI開発者
学習モデルの開発・保守を行います。 データ保持者のAI利用を支援します。 AI及びIT一般の専門的知識を持っています。
アクアリウムでは、この2種類のユーザが容易にモデルを共有できること、専門的知識のないデータ保持者が手軽に使用できるUIを提供すること、を目的としています。
アクアリウム利用の流れ
アクアリウムは、次のような流れで利用します。
- AI開発者がテンプレートを準備する
テンプレートとは、学習・評価時に実行するコマンド、そのコマンドを格納したgitリポジトリ、そのコマンドを実行するコンテナイメージを格納したdockerリポジトリ、などの定義をまとめたものです。 AI開発者は複数のテンプレートを定義できます。
- データ保持者がデータセットを準備する
データセットとは、一連のファイルをアクアリウム上にアップロードしたものです。 データ保持者は複数のデータセットを定義できます。
- データ保持者が実験を行い、結果を確認する
データ保持者はテンプレートとデータセットを1つずつ選択し、学習を行って結果を確認します。 このテンプレート、データセット、学習実行の組をアクアリウムでは実験と呼びます。
テンプレート・データセットのバージョニング
アクアリウムでは、バージョニングという考え方でテンプレートとデータセットを管理することができます。
例えば、テンプレートをAという名前で登録するとします。このときAのバージョンは1となります。 次に、Aのバージョン1をテンプレート更新画面で更新すると、Aの1はそのままで、Aのバージョン2が作成されます。 Aのバージョン2を更新するとバージョン3が作成されます。
ユーザは全てのバージョンを更新することができます。上の例で、Aの1を更新すればAのバージョン4が作成されます。
Aの系列とは別に、新たにテンプレートをBという名前で登録することもできます。登録直後のBには、バージョン1だけが存在します。
ユーザが実験を行うときには、どのテンプレートのどのバージョンでも使用できます。
データセットも、テンプレートと全く考え方でバージョニングが可能です。